スヴェンスカショップ Blog
2022/10/17 15:30
看護休暇制度

スウェーデンでは、こども(8ヶ月〜12歳)が病気になった時に、看護休暇があり、子ども一人あたり年間120日(60日は要件あり)休むことができます。また、上限はありますが、所得の80%が保障されています。
日本にも、こどもが怪我をしたり、病気をした時の看護制度がありますが、就学前のこどもに限定され、日数は5日だけで、給付金はありません。
育児休暇を取得しやすい環境

支援があっても、実際には、休みにくいのが日本の実状です。
スウェーデンでは、育児休暇を取ることに、否定的な評価がほとんどないと云われています。
臨時契約社員を雇って対応する事業者が多く、職場に迷惑を掛けるから、休めないことのないようにしています。
また休業者に対して、メールで連絡し、テレワークなどの柔軟な対応があります。戻って来た時には、自分の席がなくなっている、などの復帰後の不安を持たせないようにしています。
まとめ
スウェーデンでは、子供にとってよい成育環境を作ることを中心に、共働き型社会が設計されています。「生めよ育てよ」の育児支援ではなく、「子供が幸せにくらし、成長できる社会」にするための支援です。そのためには、負担を惜しまない姿勢が、スウェーデンにはあります。日本でもこのような意識に変化することで、育児休暇を取りやすくなり、より多くの子育て世代が仕事を辞めることなく、子育てをしていけるのでしょう。そして、スウェーデンのような共働き型社会への移行がもっとスムーズになり、「子育てで働きたくても働けない」という社会が少しよくなるかもしれません。
(参考:https://swetabi.com/raise-child
(参考:https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2005/17webhonpen/html/h1420210.html)
(参考:https://www.jil.go.jp/foreign/labor_system/2018/12/sweden.html#link_04)